2019年7月11日 掲載
※写真 候補者陣営に合わせ、佐竹知事(中央)と共に勝利を期した掛け声を上げる県職員ら=10日午後1時10分、秋田市山王
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秋田市山王の県庁前で10日に参院選候補者が街頭演説した際、
県職員数十人が勤務時間中に県庁敷地内で候補者陣営と共に、勝利を期した掛け声を上げた。
識者からは、全体の奉仕者である公務員の政治的中立性が疑われるとして、批判の声がある。
10日午後0時半すぎ、参院選候補者の選挙カーが県庁前の道路に横付けし、陣営が県庁に向かって演説を始めた。
正面玄関前には佐竹敬久知事を先頭に県幹部や一般職員、関連団体関係者らが集まった。
陣営が「皆さんから応援をいただいて、何とか勝たせていただきたい」などと支援を呼び掛け、知事や職員らは拍手を送った。
昼休み終了の午後1時を過ぎても演説は続き、1時10分には陣営関係者の呼び掛けで勝利を期した掛け声を上げ、知事や職員らも右腕を数回突き上げた。
コンプライアンス(法令順守)の問題に詳しい元検事の郷原信郎弁護士(東京)は
「県庁敷地内でこのような行為をすれば、県職員が一丸となって特定候補を応援していると取られかねない。
公務員の政治的中立性という意味で問題がある」と指摘した。
佐竹知事は取材に対し、「時間的に(昼休みを)オーバーしたのはまずかった。
(敷地内で候補者陣営と共に掛け声を上げるのは)悪いという法律はない。あとは、見る人がどう取るかだ」と話した。
秋田魁新報 https://www.sakigake.jp/news/article/20190711AK0003/
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